令和初の国賓トランプ米大統領が26日午後5時、東京・両国国技館に到着した。

入場の際は幕内取組の進行がストップ。赤じゅうたんが敷かれた通路を通って姿を見せると、観客の拍手と大歓声を受けた。これに気をよくしたトランプ氏は、手を振りながら特別に設置されたソファー席に着席した。

14日目に初優勝を決めた朝乃山ー御嶽海から結びまでの5番の取組を観戦。勝負が決まるごとに拍手をする安倍晋三首相とは対照的に、冷静に土俵を見つめた。

その後、トランプ氏は控え室に入ったが、幕内優勝表彰式で再び登場。天皇賜杯、優勝旗、内閣総理大臣杯が、朝乃山に授与された後、特別に用意された土俵への簡易階段を上り、英語でスピーチ。朝乃山に右手だけで表彰状を授与し、約30キロの米大統領杯を西岩親方(元関脇若の里)のサポートを受けながら手渡した。

一連の儀式を終えると、満足そうな表情で退場。観客と握手を交わす余裕も見せていた。