日本相撲協会は、大相撲初場所千秋楽の26日、会場の両国国技館内で三賞選考委員会を開き、各賞を決めた。

殊勲賞は、初優勝を決めた西前頭17枚目の徳勝龍(33=木瀬)が、初の三賞受賞となった。1差で追う西前頭4枚目の正代(28=時津風)は、逆転優勝なら初の殊勲賞だったが逃した。また序盤戦に2横綱、1大関を破った東前頭筆頭の遠藤(29=追手風)の初の殊勲賞も決まった(三賞は技能賞3回、敢闘賞1回受賞)。

敢闘賞は、千秋楽まで平幕で優勝争いを演じた徳勝龍と正代が受賞した。また新入幕で既に10勝を挙げている東前頭17枚目の霧馬山(23=陸奥)も初受賞となった。

技能賞は、東前頭2枚目の北勝富士(27=八角)が13場所ぶり2回目の技能賞(三賞も同じ)を受賞した。序盤戦で2横綱(白鵬戦は不戦勝)、2大関を破った押し相撲が評価された。99キロの小兵で1大関、関脇2人、小結1人を破った西前頭5枚目の炎鵬(25=宮城野)は、千秋楽で輝(25=高田川)に勝って9勝目を挙げた場合、昨年名古屋場所以来、2回目の技能賞(三賞も同じ)が決まところだったが、敗れて受賞を逃した。

今場所の三賞は、のべ6人が受賞。これは92年初場所(殊勲賞は曙と貴花田、敢闘賞もこの2人、技能賞は若花田と貴花田)と並び最多となった。