十両で同部屋3人による優勝決定ともえ戦が実現した。10勝5敗で6人が並び、ともえ戦に進出する3人に絞られ、東筆頭の明生、東6枚目豊昇龍、西13枚目天空海が勝ち上がった。ともえ戦は明生が弟弟子の豊昇龍、兄弟子の天空海を下して初の十両優勝を果たした。

明生は「場所前から3人で決定戦ができたらと話していた。すごくうれしかった」と笑顔。本割で千代鳳、ともえ戦進出を懸けた一番で千代ノ皇、ともえ戦で2番と、1日で計4番を取った。「(投げの打ち合いとなった)豊昇龍とやったときがきつかった。息が上がった」。優勝が決まって花道に引き揚げると、その豊昇龍と抱擁。豊昇龍が本割でトップタイの水戸龍に勝たなければ、この決定戦も実現しなかった。「お互い頑張ってきた。豊昇龍が勝ってなかったらなかったので。お互いをたたえる感じで(抱き合った)」と振り返った。

昨年九州場所には西前頭2枚目まで番付を上げ、三役を目前にしていた実力者。左肘のけがの影響で番付を下げたが、1場所で幕内に返り咲くことは確実。「体をつくって、また横綱、大関と戦いたい」と意気込んだ。