大相撲初場所で初優勝した小結大栄翔(27=追手風)が8日、埼玉・草加市の部屋での稽古後、報道陣の電話取材に応じ、自身の“番付運”について言及した。

優勝した初場所は西前頭筆頭で13勝2敗。照ノ富士と隆の勝の両関脇、高安と御嶽海の両小結が勝ち越すなど三役に“空き”はなかったものの、春場所(14日初日、東京・両国国技館)では関脇復帰を予想する声も多かった。「そこまで自分が気にしても仕方ないこと。やっぱり、どの番付にいても成績を残さないと意味がないことなんで。まずは三役に戻ることが目標だったんで、まずは良かったですし、ここからまたいい成績を残していければなと思います」と前を向いた。

一方で小結と関脇では上位陣との対戦順が変わってくる。先場所同様、序盤に横綱、大関陣との対戦を迎える見通しだが「自分はそこまで(意識は)ないですけどね」と淡々。先場所は初日から7日目まで役力士に全勝。平幕が初日から三役以上に7連勝したのは、1場所15日制が定着した49年夏場所以降では初めての快挙だった。「前半は勝つことで先場所は乗っていけた。やっぱり上位の方はみんな強いので、前半どんな相手にも勝てれば乗っていけるのかなと思う」。真価が問われる今場所も、2場所連続となる“ロケットスタート”を目指す。