日本相撲協会は30日、秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の次男、鵬山改め納谷(本名・納谷幸林、23=大嶽)は東三段目24枚目に就いた。

三男で弟の十両王鵬(21=大嶽)が、新十両昇進直前の昨年11月場所までしこ名にしていた本名「納谷」に改名した。電話取材に応じた師匠の大嶽親方(元十両大竜)は「最近伸び悩んでいたので『変えたらどうだ?』と勧めてみたら本人も『納谷にしたい』と言っていた」と説明した。

中大相撲部出身で、昨年春場所に「鵬山」のしこ名で初土俵。同年春場所の序ノ口デビューから所要2場所で三段目まで番付を上げたが、東三段目25枚目だった夏場所では3勝4敗で負け越し。東三段目40枚目だった先場所も7番相撲で何とか勝ち越しを決めるなど、思うように白星を重ねられなかった。心機一転、本名のしこ名で出世を目指す。

大嶽親方は「本名に戻って初心に戻れれば。しこ名変えたからって相撲が変わるわけじゃないと大鵬親方に言われたこともあるけど、少しでも気持ちが変わってくれれば。稽古もしっかりやっているので、きっかけにしてくれればいい」と期待した。