2場所連続6度目の優勝を目指す横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、逆転のすくい投げで連勝発進した。

先場所金星を献上した東前頭筆頭の大栄翔に攻め込まれ、ヒヤリとする一番となった。相手ののど輪を前傾姿勢で堪えていたが、いなしで崩されて土俵際まで追い詰められた。左で抱えて踏ん張り、ねじ込んだ右で強引にすくい投げを決めた。

貴景勝、正代の両大関も白星を挙げた。

貴景勝は同学年の阿武咲に対して、立ち合いから馬力勝ち。1歩も引かず、一気に突き出して2連勝とした。黒星発進の正代は、逸ノ城の左上手を封じる攻めで快勝した。

2度の優勝経験を持つ関脇御嶽海は、隆の勝を押し出して初日から2連勝とした。人気業師の宇良、幕内に復帰した三役経験者の阿炎も連勝発進した。