かど番の大関正代(30=時津風)が、東前頭3枚目阿武咲を下して、ようやく初日を出した。5連敗ならば現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降では歴代ワーストだったが、最悪の状況は回避。しかし、かど番脱出に向けて厳しい状況が続く。同じくかど番の大関貴景勝(25=常盤山)は、西前頭3枚目明生を下して、3勝2敗と白星を先行させた。

一方、大関経験者の東前頭7枚目高安(32=田子ノ浦)が、宝富士を破って初日から5連勝とした。高安の初日から5連勝は、大関だった18年秋場所以来。新大関の御嶽海が初黒星を喫したため、唯一の5連勝にもなった。三役復帰に向けて気を吐いている。

西前頭2枚目の玉鷲が、横綱照ノ富士を押し倒しで破って2場所連続で金星を獲得した。37歳4カ月での金星獲得は、昭和以降では5番目の年長記録となった。


春場所5日目の取組模様を写真で振り返ります。


大相撲春場所 全取組結果


関連記事

照ノ富士早くも2敗目…先場所に続き玉鷲に金星許す のど輪を交えた突きに防戦一方

玉鷲2場所連続で金星「息子が卒業式、いいプレゼント」37歳4カ月は昭和以降5番目の年長記録

かど番の大関正代ようやく初勝利 初日から4連敗も阿武咲にリベンジ、館内からは大きな拍手

新大関御嶽海が初黒星 霧馬山に外四つで寄られた 闘志を内に秘めリモート取材には応じず

高安5連勝で唯一の土つかず「家族守っていかないと」妻・杜このみの第2子妊娠も発奮材料に



王鵬(4勝1敗)はたき込み一山本(1勝4敗)
王鵬がはたきこみで一山本を破る(撮影・渦原淳)
王鵬がはたきこみで一山本を破る(撮影・渦原淳)

荒篤山(2勝3敗)押し出し栃ノ心(3勝2敗)

★荒篤山「まわしを取られたら勝てないので、取られないことを意識したが、足が流れてしまった」

荒篤山を押し出しで破る栃ノ心(撮影・渦原淳)
荒篤山を押し出しで破る栃ノ心(撮影・渦原淳)

(4勝1敗)寄り切り豊山(3勝2敗)

☆輝「しっかり相手を見ていい相撲だった。(4連勝)初日ダメだったところを修正できている」

輝が	豊山を寄り切る(撮影・渦原淳)
輝が 豊山を寄り切る(撮影・渦原淳)

琴勝峰(2勝3敗)送り出し天空海(1勝4敗)
琴勝峰が天空海を送り出す(撮影・渦原淳)
琴勝峰が天空海を送り出す(撮影・渦原淳)

錦木(3勝2敗)はたき込み千代の国(4勝1敗)
錦木をはたきこむ千代の国(撮影・渦原淳)
錦木をはたきこむ千代の国(撮影・渦原淳)

千代丸(1勝4敗)はたき込み照強(2勝3敗)

☆千代丸「立ち合い押し込まれたけど、そこから残って前に突いて攻められた。(通算500勝)知らなかったです。そんなに長く取ってるんだなと思います」

千代丸をはたきこむ照強(撮影・渦原淳)
千代丸をはたきこむ照強(撮影・渦原淳)

千代大龍(2勝3敗)押し出し碧山(3勝2敗)
千代大龍を押し出す碧山(撮影・渦原淳)
千代大龍を押し出す碧山(撮影・渦原淳)

志摩ノ海(2勝3敗)寄り切り琴恵光(3勝2敗)
志摩ノ海を寄り切る琴恵光(撮影・渦原淳)
志摩ノ海を寄り切る琴恵光(撮影・渦原淳)

妙義龍(3勝2敗)寄り切り若元春(3勝2敗)

☆若元春「かなりいい相撲だった。自分らしい相撲が取れたと思います。(地元の福島で発生した地震は)奥さんが東京にいるので連絡がきて、調べたら実家の方でした。奥さんが(実家に)連絡したみたいで無事だったのは知っていました。僕が出来ることを精いっぱいやるだけ。地震があったから頑張るではなくて、毎日頑張るだけ」

妙義龍を寄り切る若元春(撮影・渦原淳)
妙義龍を寄り切る若元春(撮影・渦原淳)

千代翔馬(2勝3敗)寄り切り翔猿(3勝2敗)
千代翔馬を寄り切る翔猿(撮影・渦原淳)
千代翔馬を寄り切る翔猿(撮影・渦原淳)

隠岐の海(1勝4敗)寄り切り琴ノ若(4勝1敗)
隠岐の海をよりきる琴の若(撮影・渦原淳)
隠岐の海をよりきる琴の若(撮影・渦原淳)

北勝富士(3勝2敗)押し出し佐田の海(1勝4敗)

☆北勝富士「しっかり相手の土俵際を警戒しながら押せた。(佐田の海が)もろ差し速攻が持ち味なので、それをしっかり固めて当たることを意識した」

北勝富士が佐田の海を押し出す(撮影・渦原淳)
北勝富士が佐田の海を押し出す(撮影・渦原淳)

宝富士(1勝4敗)突き落とし高安(5勝0敗)

☆高安「立ち合いがよかったですね。(宝富士戦は長期戦が多いが)今日は速い相撲にこだわりました。厳しい相撲ですね」

宝富士を突き落としに破る高安(撮影・渦原淳)
宝富士を突き落としに破る高安(撮影・渦原淳)

逸ノ城(3勝2敗)寄り切り遠藤(3勝2敗)
逸ノ城が遠藤を寄り切る(撮影・渦原淳)
逸ノ城が遠藤を寄り切る(撮影・渦原淳)

大栄翔(3勝2敗)突き出し宇良(1勝4敗)

☆大栄翔「今日はいい相撲だった。(合い口の悪い相手だが苦手意識は)そんなことはないけど、今日は勝てて良かった」

大栄翔が宇良を下す(撮影・渦原淳)
大栄翔が宇良を下す(撮影・渦原淳)

隆の勝(1勝4敗)引っ掛け阿炎(4勝1敗)
隆の勝をひっかけで下す	阿炎(撮影・渦原淳)
隆の勝をひっかけで下す 阿炎(撮影・渦原淳)

若隆景(4勝1敗)寄り切り豊昇龍(2勝3敗)
若隆景が豊昇龍をよりきる(撮影・渦原淳)
若隆景が豊昇龍をよりきる(撮影・渦原淳)

正代(1勝4敗)上手投げ阿武咲(2勝3敗)
阿武咲を破る正代(左)(撮影・渦原淳)
阿武咲を破る正代(左)(撮影・渦原淳)
正代が阿武咲を破る(撮影・渦原淳)
正代が阿武咲を破る(撮影・渦原淳)

霧馬山(4勝1敗)寄り切り御嶽海(4勝1敗)

☆霧馬山「新大関に勝って良かった。うれしい。胸から受け止めたかったけど立ち合い思い通り圧力なくて、でもよく残せた。よく足が前に出て体が動いた。(三役復帰へ)まだ早いけど、残り最後まで頑張っていきたい」

霧馬山が御嶽海を寄り切る(撮影・渦原淳)
霧馬山が御嶽海を寄り切る(撮影・渦原淳)

明生(1勝4敗)押し出し貴景勝(3勝2敗)
明生を押し出しで破る貴景勝(撮影・渦原淳)
明生を押し出しで破る貴景勝(撮影・渦原淳)

照ノ富士(3勝2敗)押し倒し玉鷲(2勝3敗)
玉鷲(手前)に押し倒しで敗れる照ノ富士(撮影・鈴木正人)
玉鷲(手前)に押し倒しで敗れる照ノ富士(撮影・鈴木正人)
玉鷲(手前)に押し倒しで敗れる照ノ富士(撮影・鈴木正人)
玉鷲(手前)に押し倒しで敗れる照ノ富士(撮影・鈴木正人)
照ノ富士が玉鷲に敗れる(撮影・渦原淳)
照ノ富士が玉鷲に敗れる(撮影・渦原淳)
玉鷲に押し倒しで敗れる照ノ富士(撮影・渦原淳)
玉鷲に押し倒しで敗れる照ノ富士(撮影・渦原淳)
玉鷲に押し倒しで敗れた照ノ富士(撮影・渦原淳)
玉鷲に押し倒しで敗れた照ノ富士(撮影・渦原淳)
がっくり引きあげる照ノ富士(撮影・渦原淳)
がっくり引きあげる照ノ富士(撮影・渦原淳)