2年3カ月ぶりの出稽古解禁から1週間がたった13日、東京・日本橋にある荒汐部屋に、関脇阿炎(28==錣山)、平幕の霧馬山(26=陸奥)と北勝富士(29=八角)が参集。荒汐部屋の関脇若隆景(27)、その兄で平幕の若元春(28)が迎え入れる形で稽古を行った。

部屋付きの鶴竜親方(元横綱)と足を運んだ霧馬山は、親方衆も集まる中での稽古に「久しぶりなんで…気合入ってました」と、つい力が入ったようで、5人の関取衆で最多の20番(12勝8敗)を取った。特に若隆景とは「ちょっと気合が入っちゃいました。いい稽古になった。稽古場では激しくやって、稽古終わったらゴメンねって」と充実の内容を展開した。

連日の荒汐部屋通いを続けており「出来れば初日前までやりたいですけど」。実際は22日までの期間限定のため、その希望は叶わないが、それほど部屋での稽古では味わえない感覚を養えている。今後、稽古以外で強化したいことを聞かれると「もっと体を作りたい。体を作るのは大事。みんなから(体が大きくなったと)言われます」。

現在の体重140キロは維持したまま、ジムでのトレーニングなどで、さらに強靱(きょうじん)な体を作る。2場所連続10勝も「できればもっと勝ちたい」と、さらに上を目指すためにも必須条件として体を鍛え上げる。