大関正代(30=時津風)が優勝争いを大混戦に導いた。6連敗中だった横綱照ノ富士と結びで対戦。勢いづいた前のめりになった横綱を引き落とし、2敗力士を消した。

正代は「純粋に勝てたことがうれしいです。(横綱には)負けが続いてたんで、どこかで勝ちたいなという気持ちはありました」。イメージはできていた。「低く当たってまわしを取られないように。取られると横綱の相撲になるんで。(最後は)狙ったわけじゃない。自然と体が動いたと思う」と言った。

今場所は4度目のかど番だった。序盤戦1勝4敗の大ピンチから、中盤以降の反撃で勝ち越した。しかし、前日13日目は貴景勝との大関戦に完敗した。「勝ち越した後に気を抜いたような相撲だけはとりたくないと思っていた。千秋楽までやりきろうという気持ちが、こういう結果につながったと思う」。

優勝争いには絡めなかったが、優勝争いの中で存在感は示した。

 

◆優勝争いの行方 先に相撲を取る3敗の逸ノ城が勝てば、4敗の貴景勝の優勝は消滅する。3敗の照ノ富士が勝てば決定戦、負けると逸ノ城の優勝。逸ノ城が負け、照ノ富士が勝てば照ノ富士が優勝。逸ノ城も照ノ富士も負ければ3人が4敗で並び、94年春場所以来7度目のともえ戦。

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