来年1月の大相撲初場所(8日初日、東京・両国国技館)で十両に復帰する大関経験者の朝乃山(28=高砂)が、FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で16強入りした日本代表にエールを送った。5日、所属する高砂部屋の朝稽古に参加。基礎運動などで汗を流した後に取材に応じ、今注目を集めるサッカー日本代表の活躍について「最後まであきらめずチーム全員で戦って、(下馬評を)ひっくり返した」と感心していた。

朝乃山は「ドイツやスペインにも勝ったのを見ると、改めて勝負事に絶対はないと思いました」と言った。決勝トーナメント1回戦(日本時間6日午前0時)でクロアチアと対戦する試合についても高い関心を寄せる。「相手にはモドリッチがいますから」と警戒しつつ、「次勝ったら日本中がもっと盛り上がりますよ」と期待を込めた。

前回18年ロシア大会を含め、過去3度16強入りした日本は、いずれも決勝トーナメント1回戦敗退と涙をのんでいる。4度目の挑戦で悲願の8強入りへ。稽古への影響を考えて生観戦は控えるという朝乃山も、日本の勝利を願っていた。【平山連】