大関貴景勝(26=常盤山)が、6度目のかど番も切り抜けた。東前頭6枚目・明生との一番。貴景勝は立ち合い、左変化からいなすと、最後は送り出した。テーピングでがっちり固めた両膝への不安を抱えながらの土俵。なりふりかまわず勝負に徹した相撲で、大きな8勝目を手にした。

大関の座死守へ、過去最大級のピンチだった。先場所、途中休場の要因となった左膝に加え、右膝にも不安が生じた。その中でも大関として、看板を守るために土俵を務めてきた。

勝ち越しを決めても、取組後の取材対応はなかった。無言を決め込んだまま残り2日。14日目は新関脇若元春との対戦が組まれた。番付上位者として思い切った相撲で土俵をわかせる。