2年連続アマ横綱から、5月の大相撲夏場所で初土俵を踏んだ大の里(23=二所ノ関)が、歴代横綱のしこ名が彫られている石碑に思いをはせた。16日、他の相撲教習所の教習生たちと東京・墨田区の野見宿禰(のみのすくね)神社の清掃活動を行った。歴代横綱の石碑を見たことの感想を問われると、「まだまだ早すぎますが、目指すべき所はそこだと思う」と力強く言っい切った。

額に汗をかきながら無心に草むしりをしながら、境内にある石碑に目をやった。歴代横綱の名が刻まれた碑。その中には元横綱稀勢の里で師匠の二所ノ関親方の名もあった。「本当に改めてすごいと思いますね。痛感しますね」。師匠の偉大さを実感しながらも、「いつかは超えたい」と堂々と宣言した。

幕下10枚目格付け出しだった夏場所は6勝1敗。「良いところはそのまま継続して、悪かったところは直す」と修正し、デビュー2場所目の名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)へ向かう。「名古屋は始めてなので、名古屋の映像を見ながら仕組みとかを学んでいきたい」。夏場所と同等の成績を収めれば関取昇進も見えてくるが、本人はあくまで冷静だ。「先ずは勝ち越しの4勝以上を目指す」。師匠越えを目指す23歳。自身が口にした目標を達成するべく調整に励む。【平山連】