昭和以降最速タイの所要3場所で新入幕の落合あらため伯桜鵬(19=宮城野)が2敗目を喫した。竜電(高田川)と対戦して寄り切りで敗れた。

新入幕場所で師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)が敢闘賞を受賞した星数と同じ12勝を目標に掲げ、初日に碧山、2日目に輝と2連勝と幸先よくスタートを切った。3日目に36歳ベテランの宝富士(伊勢ケ浜)に敗れて幕内初黒星に、「(感じたのは)相手のうまさ、自分の弱さです」とレベルの高さを痛感。ただ、ここで崩れないのが、「令和の怪物」。気持ちを切り替えた4日目に武将山を寄り切り、「少し危なかったけど連敗しなかったのはよかった」と振り返った。

幕下付け出しとして初土俵を踏んだのは今年の初場所で、場所を重ねるごとに進化を増している。「(初土俵から)3場所を振り返ると満足できるが、これからはそう甘くない。自分に厳しくをモットーに。祝福されてうれしいが『勘違いしない』『調子に乗らない』をかみしめてやっていきたい」。まだ19歳とは思えない口ぶりにも、また大物感を漂わせる。

この日敗れはしたが、序盤戦3勝2敗といまだ白星先行。勝負の中盤戦でどこまで星を伸ばせるかが、「12勝」という目標達成へのカギを握る。

◆伯桜鵬哲也(はくおうほう・てつや) 本名落合哲也。2003年(平15)8月22日、鳥取県倉吉市生まれ。先代佐渡ケ嶽親方の元横綱琴桜と同じ成徳小4年から本格的に相撲を始める。鳥取城北高で2年連続高校横綱。卒業後は社会人で実業団横綱となり宮城野部屋入門。今年初場所、幕下15枚目格付け出しで7戦全勝優勝。1場所で新十両昇進を果たし10勝→14勝で所要3場所の歴代最速タイで新入幕。181センチ、162キロ。得意は突き、押し、左四つ、寄り。

【大相撲名古屋場所取組速報】はこちら>>