昭和以降最速タイの所要3場所で新入幕の西前頭17枚目・伯桜鵬(19=宮城野)が勝ち越しを決めた。大関経験者の東前頭7枚目・高安と対戦。立ち合い左差しからもろ差しになると、一気に出て最後は送り出した。

「素直にうれしいです」。支度部屋に戻ると真っ先に師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)のもとへ行き、勝ち越しのあいさつをし「おめでとう」と言われた。

取組を振り返り、「もろはずでいきたかったが自然と入った。高安関は重くて力も強いと間垣親方(元幕内石浦)に聞いていた。あの体勢になったら走るしかないと思った。よかったです」と表情は緩めずに言った。

「師匠と対戦された方と相撲がとれるのは感慨深くてうれしいが恐怖もある。プロの伯桜鵬として戦いきりたいと思います」。勝ち越しも通過点でしかない。12日目は小結阿炎との対戦が組まれた。「まだ残りがあるんで。明日からまた頑張りたい。準備してやるだけです」。目標に掲げた師匠の新入幕時と同じ12勝へ、残り4番すべて勝てば届く。

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