新大関豊昇龍(24=立浪)が誕生した。日本相撲協会は26日、名古屋市のドルフィンズアリーナで秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇豊昇龍の大関昇進を満場一致で決めた。

名古屋市内の立浪部屋で行われた昇進伝達式で豊昇龍は、使者から昇進が決まったことを伝えられると「大関の名を汚さぬよう、気魄一閃(きはくいっせん)の精神で努力いたします」と口上を述べた。

昇進伝達式を終えた後に立浪親方(元小結旭豊)と一緒に会見に臨み、今回述べた口上について「親方とよく話をして、この言葉にしました。どんなことにも強く立ち向かっていきます」と決意を述べた。

緊張したのか本番では覚えていた言葉が出てこない場面もあったが、点数を尋ねられると「100点満点でしっかりできた」と満面の笑みを見せた。

<大関昇進伝達式での主な口上>

◆貴ノ花「不撓(ふとう)不屈の精神で相撲道に精進」(93年初場所後)

◆若ノ花「一意専心の気持ちを忘れず」(93年名古屋場所後)

◆朝青龍「大関の名に恥じぬよう、一生懸命頑張ります」(02年名古屋場所後)

◆白鵬「全身全霊をかけて努力」(06年春場所後)

◆琴奨菊「万理一空の境地を求めて」(11年秋場所後)

◆稀勢の里「大関の名を汚さぬよう、精進」(11年九州場所後)

◆貴景勝「武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず」(19年春場所後)

◆朝乃山「相撲を愛し、力士として正義を全う」(20年春場所後)