3場所ぶり復帰の横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が、早くも初黒星を喫した。元関脇の平幕、若元春と対戦。相手の得意な左四つになられ、さらに右上手を許す苦しい展開に持ち込まれた。1分40秒余りにわたる長い相撲となり、最後は土俵際まで押し込まれて寄り切られた。
189日ぶりの白星で好発進を切った照ノ富士だが、2日目にして金星を配給した。取組に向けて支度部屋で準備している段階ではにこやかな笑みを浮かべながら談笑する様子も見せていたが、結びの一番から引き揚げてきた表情は一転して重苦しかった。1分以上にわたる相撲を戦った疲労感は大きく、直後は呼吸が荒かった。しばらくは放心状態。左足の人さし指にできたマメがつぶれるほどの熱戦を落としたショックは大きかった。取材にも一切答えることなく会場を後にした。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に自分から「出たい」と進言して出場を決めた。稽古不足で師匠すらどこまでできるか分からないという厳しい状況下で臨んでいる。まさかの敗戦だが、まだ星は五分。立て直しを図りたい。

