新入幕の西前頭15枚目の大の里(23=二所ノ関)がベテランの玉鷲をはたき込んで11勝目を挙げた。取組前には新入幕で10勝を挙げたことで敢闘賞を受賞。初の三賞を11勝目の白星で花を添えた。

力強く土俵際まで玉鷲を押し込むと、一気にはたき込んだ。新入幕の今場所は9日目までに8勝1敗と快進撃。10日目から関脇琴ノ若、大関豊昇龍、横綱照ノ富士と、新入幕力士では異例の役力士3連戦も経験。3連敗だったが「結びでも取らせてもらった。あの空気感で相撲を取れたことは大きい」と収穫を口にした。

日体大3年時の21年12月にアマ横綱となり、昨春に卒業し、夏場所で初土俵を踏んだばかり。いまだまげも結えない、ざんばら髪姿。将来の和製横綱としても期待される逸材は「去年は大学生だった。1年後に結びで取ることは想像していなかった」と笑顔を見せた。能登半島地震のあった石川県出身。「地元にいい報告ができる。次もしっかり勝ち越しを目指したい」と、春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)を見据えた。

【大相撲初場所全取組結果】はこちら>>