東京場所前恒例の横綱審議委員会(横審)による稽古総見が2日、東京・両国国技館で一般公開の下、行われた。

幕内力士による稽古の締めは、大関陣による申し合いに新三役の小結大の里(23=二所ノ関)と関脇若元春(26=荒汐)が加わり、詰めかけた約2500人のファンも堪能した。なお横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)は体調不良のため土俵に上がらず、返り三役の小結朝乃山(30=高砂)は4月25日の千葉・木更津巡業中の稽古で右膝を負傷した影響からか、参加しなかった。

横審の山内昌之委員長(76=東大名誉教授)は、まず大関2場所目で改名した琴桜(26=佐渡ケ嶽)について言及。「稽古も充実して、はつらつとしていた」と評価したが、すぐに次の有望力士を挙げた。「これ(琴桜)に立ちはだかろうと豊昇龍には気迫、責任感を感じた」と、申し合いで7連勝があった豊昇龍の名前を挙げた。

他の大関陣には「霧島と貴景勝は、本来の力からすれば、やや精彩を欠いていた印象は否めなかった」とし、さらに「明るい材料は新小結の大の里。豊昇龍は意識して稽古をつけていた」と3番続けて取った両力士に注目。琴桜と大の里の稽古にも「興味深かったが、琴ノ若に一日の長がありました」と本場所での対戦に期待するように話した。