元小結阿武咲の打越奎也さん(28)の引退断髪披露宴が1日、東京・両国国技館で行われ、阿武松部屋の弟弟子の阿武剋(24)が大銀杏(おおいちょう)を初披露した。
引退断髪披露宴の中で「髪結い実演」が行われ、床山の床雄の手によって、阿武剋の大銀杏が完成するまでを披露した。
5月の夏場所は、初土俵から10場所目。場所前に大銀杏を試したが、まだ髪が伸びきっておらずに断念していた。支度部屋に戻った阿武剋は、「(大銀杏が)小っちゃくてもやろうと思いました。兄弟子のお別れの会なので」と話した。鏡で大銀杏を確認し、自らのスマートフォンで撮影するなど、喜びを隠しきれなかった。
断髪式では、兄弟子の大銀杏にはさみを入れた際「アニキ、お疲れさまでした」と声をかけたという。思い出すのは、稽古場でのやりとり。「自分は四つ相撲、阿武咲関は押し相撲なので、押し相撲の力士が考えていることを教えてくれた」と振り返った。尊敬するところは、13年間の土俵人生で、阿武咲が1度も立ち合い変化をしなかったところ。「土俵とまっすぐに向き合ってやってきた。後悔は1つもないと言っていました」と話していた。【佐々木一郎】

