大相撲で“史上最強の新弟子”の呼び声高いモンゴル出身のバトツェツェゲ・オチルサイハン(23=伊勢ケ浜)が5日、都内の両国国技館で新弟子検査を受けた。日本相撲協会が行った秋場所(14日初日、両国国技館)の新弟子検査に臨んだ。

185センチ、150キロとバランス感の取れた肉体を披露。身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。背筋の測定では力感はなかったが、240キロをマーク。大器の片りんをのぞかせた。今後は内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。この日の検査を終え「いよいよですね」と静かに話した。

この日まで4年半、待った。18年に来日し、神奈川・旭丘高を卒業後、21年に伊勢ヶ浜部屋の門をたたいた。ただ大相撲の規定で、外国出身力士は1部屋1人まで。今年1月の初場所中に横綱照ノ富士が引退するまで初土俵を踏むことはできなかった。

それでも長い歳月を「普通ですね。稽古して」と受け入れた。関取が多く在籍する部屋で実力をみるみる伸ばした。前頭で先場所金星を獲得した伯桜鵬、先場所の優勝を争った熱海富士と草野、さらに優勝経験者の尊富士ら、実力者がひしめき合う伊勢ヶ浜部屋の中でも実力は抜きんでているという。

相撲の魅力を「勝つこと」とシンプルに表現。「でもまだ試合に出ていないので分からないです。(今までは)稽古場なので。本場所でやってみなと。楽しみですね。早く上がりたい」とデビューを心待ちにしている。目標の力士は元横綱照ノ富士の伊勢ヶ浜親方。「頑張っていくしかない。ちょっとずつ上に上がっていけるように努力していきます」。角界に衝撃を与える日は目前に迫っている。【広重竜太郎】