大相撲で幕内2場所目、西前頭9枚目の藤ノ川(20=伊勢ノ海)が、横綱豊昇龍と互角の稽古を行った。8日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた、所属する時津風一門の連合稽古に参加。豊昇龍に指名されると、最初の一番で、いきなり勝った。立ち合いで頭からぶちかまし、休まず前に出続け、そのまま押し出した。その後も一進一退で、7番取り終えた段階では4勝3敗とリード。最後は体力に勝る豊昇龍に4連敗とたたみ掛けられたが、4勝7敗という勝敗以上の健闘ぶりが目立つ内容だった。
先場所が新入幕で、本場所での対戦はもちろん、巡業などでの稽古でも初めて胸を合わせた。177センチ、120キロの小兵で、幕内最年少と経験も浅いが、先場所は10勝して敢闘賞にも輝いた。父の甲山親方(元前頭大碇)譲りの、気迫あふれる取り口で、番付最高位をきりきり舞いにさせた。最後はぶつかり稽古で胸を借り「無理な投げを打つなよ」などのアドバイスももらった。
藤ノ川は豊昇龍との11番を振り返り「強かった」と、率直に語った。ただ「勝てたので自信になる」と、収穫の大きさも口にした。すでに、目標だった父の最高位、前頭11枚目を超えたが、さらに上を目指して「また出稽古に行きます」と力説。新入幕から2場所連続の2桁白星へ、貪欲に白星を重ねていく決意をのぞかせていた。

