悔しさ、不可解さ、さまざまな感情をグッとのみ込んだ。大関琴桜(28=佐渡ケ嶽)が「まわし待った」の中断の末に前頭若隆景に敗れ、3勝2敗となった。立ち合いから右を差し、左で上手を引くと一気に土俵際まで寄った。これを若隆景に耐えられると、取組開始から、わずか15秒後に「まわし待った」。行司の式守伊之助が勝負を止め、若隆景の締め込みの、結び目がほどけていた。琴桜が下手として結び目を引いていた関係で、結び目がほどけていた。約30秒の中断の後、取組は再開されたが、若隆景に寄り切られた。

取組後の琴桜は、いら立ちを隠せないまま支度部屋に戻ると、一直線に風呂に入った。その後、報道陣に対応したが、普段は黒星の後は、小声で短い言葉で答えるのみだが、この日は黒星後の声としては最大級だった。「負けは負けなので、言い訳するつもりはない。負けた自分が悪いので、何も言うことはないです」と話したが、土俵上よりも目をギラつかせながら話した。取組開始から、わずか15秒後の「まわし待った」について、何度も語りたそうな仕草を見せていた。それでも「勝負は勝負」と、自らに言い聞かせるように、黒星を受け止めようとした。

【動画】珍事!若隆景のまわしが… 取組は一時中断