AKB48前田亜美(21)が2日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた劇場公演で、グループ卒業を発表した。自身の21歳の生誕祭公演で、ファンを前に「AKB48を卒業したいと思います。みなさんに1番に伝えたくてこの場を選ばせていただいた」と語った。卒業の時期は未定。

 昨年、「月よりの侍」で初舞台を踏み、女優の夢に目覚めた。「卒業を決めた理由を考えたとき、やりたいことがアイドルではないと思った。女優という夢を持ち始めて、いろんなことを学んだ。21歳になって、今やりたいことをやりたい」。今年は舞台を中心に活躍しており、22日からは「オレンジノート」でヒロインを演じる。

 08年に13歳で加入した前田は、じゃんけん大会で10年から3年連続で選抜を勝ち取った。一方で、20歳を超え、グループに世代交代の波が来ていることを実感した。「どんどん抜かされ、めまぐるしい毎日だった。みんながいるから頑張らなきゃと思ってここまで来た」。じゃんけん選抜以外で選抜に入ったことはなく、「選抜に1度も入れなかったのは悔しくて、あきらめたくなかった」と無念の思いもちらつかせた。