SKE48二村春香(21)が31日、名古屋・SKE48劇場で卒業公演に出演した。6月に卒業発表をしており、この日はアイドルとして最後の姿をファンに見せた。

 「私の5年半を表せるようなメンバーでやらせていただきました」と、チームメート以外のメンバーにも声をかけた結果、10人ものメンバーが駆けつけるなど、メンバー人気の高さが表れたラストステージだった。アンコールに組まれた特別セットリストは、二村のSKE人生をなぞるような選曲だった。チームK2時代のチームメートだった高柳明音、須田亜香里とは、当時の公演曲「好き 好き 好き」を披露。さらに、研究生時代のチームメート斉藤真木子、松村香織、同期の市野成美、江籠裕奈、古畑奈和とは公演曲「未来の扉」を歌った。「初めて後輩にできた推しメンがはるたむ(二村)だった」という須田は、「はるたむのモバメ(有料サービスのメール)が今日で終わっちゃうから、明日からどうしよう。皆さんと同じ状況です」と、客席を埋めた二村ファンに共感した。

 二村への別れの手紙を読んだのは、7月に卒業発表をした大矢真那だった。「はるちゃんは私がおごる目安である、『年齢と給料面』では微妙なラインだけど、かき氷をおごる約束は絶対に果たすから」。笑いをまじえながら宣言する大矢の姿に、二村は「墓場まで(手紙を)持っていきます」と笑みをこぼした。

 二村は11年に加入した5期生。現在は大学生でもあり、学業と活動を両立させてきたメンバーの1人だった。「私のアイドル人生は、正々堂々と戦えたと思っているので、この5年半に悔いはありません」と言い切り、「つらいこともたくさんありました。でも、1つ1つの壁を乗り越えられた自分を思い出すと、どんな壁でも乗り越えられると思います。自信をくださった皆さん、ありがとうございます」と感謝した。最後は「悔いはありません。本当に本当に、楽しい5年半でした」と笑顔でスピーチを締めくくった。

 今後については未定だが、「これからのことは本当にまだ決めていなくて…。でも、どんな形であっても、皆さんに恩返しできる機会が作れればと思っています。待っていてくださったらうれしい」と、芸能活動継続にも含みを残した。