アンコール曲の前には、松村香織(29)のアイドルとしてのSKE48の歴史をまとめたVTRが流された。VTRが終わると会場からは自然と拍手が起こっていた。

アンコール1曲目には「ありがとうは言いたくない」を選んだ。会場は赤一色のサイリウムで彩られた。

本編の元気がうそのようにしんみりと卒業をかみしめるように歌った。実際、その頬には涙が流れていた。

「支え」の途中で大場美奈(26)は涙ながらに「かおたんがSKE48からいなくなるのは寂しい。でも、かおたんが決めた道を応援します。これからもがんばってね。おつかれさまです」とメッセージを贈ると、それをきっかけにメンバー全員が順番にステージ上で松村とハグをした。

松村は最後の活動を「2カ月後の4月末が本当の最後になると思われます」と話し、会場を笑わせた。「大人の事情で前後する可能性がありますので」と説明した。

「私のSKE48人生に悔いはありません。全てやりきりました。大好きすぎてやめたくないです。でも、後輩たちの活躍が背中を押してくれました」。そういうとステージ中央の階段を上がった。そこで振り向くと「みさなん今日はわざわざ平日に来てくださってありがとございます。みなさんがいたから今日の私がいます。学生時代よりも濃い、私の宝物です。本当に出会えてよかったです」。そう涙ながらに話した瞬間、ステージの床が抜け松村は落下! 粉まみれで真っ白になった松村は、「マジで聞いていなかった」と最後まで松村らしさにあふれる卒業コンサートとなった。

最後に「やりきったので悔いはありません!」と宣言した。