HKT48指原莉乃(26)の11年間のアイドル人生は、高さ約36メートルの王冠に収まる形で幕を閉じた。

ラストナンバー「桜、みんなで食べた」の前に「さみしいけど、私はAKBグループのみんなは大丈夫だと信じています。私も大丈夫です。最後のアイドル姿の私、目に焼き付けてね~!」で会場はピンクのサイリウムに染まった。

曲が終わると、バックスクリーン前に配置された王冠からゴンドラがすっと降りてきた。そこに乗り込み、「私、この景色、一生忘れません!」の叫びとともにゴンドラが上昇した。花火が打ち上げられる中で泣きながら、そしてはにかむような表情で、手を振りながら上昇した。

王冠に収まると、何度もマイクを構えては、外しを繰り返した。その姿を見たファンから「RINOちゃんコール」が起こった。

意を決してマイクを握り直すと、「最後のわがまま言わせてください。黄色が見たいな~」。この言葉で会場は黄色一色に染まり、「どんな景色よりきれいです」とほほ笑んだ。

最後は「11年間ありがとうございます。これからもHKT48を応援してくれるかな」にファンが「いいとも!」と応える、まさかの「笑っていいとも!」状態で幕を閉じた。

王冠に収まりほほ笑む姿は、肖像画のようだった。