NGT48の喜多花恵(22)が6日、東京マラソン2026(来年3月1日)でフルマラソンに初挑戦することを、NGT48劇場(新潟市)での公演で明らかにした。難病などで長期入院中の子どもに付き添う家族の滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を支援する走者、「Team DMHCランナー」として出場する。
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自身の生誕祭として行われた公演の締めくくりに、喜多は9月に22歳の誕生日を迎えてのメッセージを読み始めた。「NGT48に加入して3年半、正直、楽しかったことよりも…」。そして「今日は皆さんに大切なご報告があります。私、喜多花恵は…」。゛卒業゛の2文字が出そうな雰囲気に、客席は静まり返った。「NGT48のメンバーとして、東京マラソンを走ることになりました!」と宣言。劇場は安堵(あんど)の声に入り交じった大きな拍手に包まれた。
生誕祭での宣言に「びっくりしました?卒業発表みたいにしたかった」と笑った。「自分の口から伝えられるのがうれしいし、皆さんの反応も見たい」と作戦を練ってのサプライズ発表だった。
4月から「趣味の一環で」(喜多)ランニングを始めた。練習で9キロ走ったのが現時点での自己最長距離で、市民レースの出場経験もない。フルマラソンの国内トップイベントがデビュー戦になった。それでも「完走が目標」と気後れはない。
本格的に練習を開始している。新潟食料農大陸上部の前河洋一監督(65)から走り方の基本の指導を受けた。「体の使い方など、教えてもらうと、こうも違うんだと思った。走るとはどういうことかが分かった」と気が付いた。前河監督も「足の運びが素直。思ったより体幹もしっかりしている」と好評価。同時に「まだ体力がないので、筋力を付けないと」。アドバイスを受け、喜多はランニングと並行して筋トレを始めた。
11月に東京シティマラソン出場を所属事務所から聞いた時は「びっくりしました」と苦笑い。ランニングを始めた当初、掲げた目標は26年10月の新潟シティマラソンでのフルマラソン出場だった。それが7カ月早まった。焦りはある。それ以上に楽しみが大きい。「東京マラソンを走る機会はなかなかないと思う。チャリティーの企画でもあるので、少しでも支援の輪が広がる力になれるのであれば」と前向きだ。
走ることを日常にしてから、イベントなどでファンから激励されることが多くなった。「もともとランニングしている方が、私を知ってくださることもあった」と周囲の反応の変化を実感した。「生誕祭で宣言したからには、皆さんの期待も大きいと思う。応えられるように頑張りたい」と、決意を強い口調で話した。
◆喜多花恵(きた・はなえ)2003年(平15)9月9日生まれ、神奈川県出身。22年に3期生オーディションに合格し23年に劇場公演デビュー。9枚目シングル「あのさ、いや別に…」で初の表題曲選抜メンバー入り。24年に正規メンバーに昇格。25年4月から9月まで日刊スポーツ新潟版で連載コラム「わたし、走ります!!」を執筆。特技はけん玉、そろばん、シャトルラン。血液型O。

