今年も残すところ1か月を切りましたが、2022年にグーグルで最も検索されたトレンドランキングが発表されました。
米国のニュース検索のトップ3は、中間選挙結果、英国のエリザベス女王の死去、ロシアによるウクライナ侵攻でしたが、最も検索された「俳優・女優」と「人物」の両方で首位に輝いたのは、元妻との泥沼裁判でメディアを賑わせたあのスターでした。また、世界中に衝撃を与えたアカデミー賞授賞式で起きたビンタ事件の当事者たちもトップ10入りしています。
今年の出来事を振り返りながら、米国内でもっとも検索された俳優・女優のトップ10を紹介します。
■1位 ジョニー・デップ
「俳優・女優」「人物」ランキング共に1位に輝いたのは、家庭内暴力(DV)疑惑を巡って元妻で女優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えたジョニー・デップでした。裁判の模様は連日テレビ中継され、生々しいバトルに全米が釘付けになりました。一貫してDVを否定していた主張が認められて勝訴したデップは、ディズニーの大作映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第6弾への復帰の可能性も取りざたされています。
■2位 ウィル・スミス
デップに一歩及ばなかったものの、「俳優・女優」「人物」ランキングで共に2位に名を連ねたのは、今春に全世界で大ニュースとなったアカデミー賞授賞式でビンタ事件を起こしたウィル・スミスでした。3月に行われた授賞式で、コメディアンのクリス・ロックが妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスの容姿をジョークのネタにしたことに激高し、檀上に乱入して平手打ち。この模様は世界中に生中継され、その直後に主演男優賞を受賞したことから、この話題でしばらくネットは大盛り上がりとなりました。スミスはその後、アカデミー賞授賞式を含む関連イベントへの出席を今後10年間禁じられる処分を受けました。
■3位 アンバー・ハード
「私はDV被害者」とワシントン・ポスト紙に寄稿したことを発端に、デップから名誉毀損で訴えられたハードが、「俳優・女優」「人物」共に3位にランクイン。名指しはしていないものの、過去に「DV夫」と報じられたデップが加害者だと読み取れる内容だったことから、法廷バトルに発展。証言台で涙ながらにDVを訴え、「アクアマン2」の出演シーンを減らされたのはデップのせいだと主張したハードは、多くの誹謗中傷も受けました。骨肉の争いの末、ハード側の主張は認められず、デップに対して1500万ドルの損害賠償の支払いを命じられる判決が下されました。
■4位 クリス・ロック
スミスから平手打ちされたロックが、「俳優・女優」ランキングで4位、「人物」ランキングでは7位に名を連ねています。事件後、ロックはメディアの取材を受けることなく、沈黙を貫いたことでも話題に。一方、ビンタ事件の直後にスタートしたコメディツアーは大盛況で、この一件をいつどのようにジョークのネタにするのかファンたちの間で盛り上がっていました。
■5位 ジュリア・フォックス
反ユダヤ主義や人種差別的な発言で物議を醸しているラッパーでファッションデザイナーのイェことカニエ・ウェストとの交際が取り沙汰されたジュリア・フォックスが5位にランクイン。今年1月から2月にかけてウェストと交際して注目されたフォックスは、過激なファッションやメークで注目の的になりました。
■6位 ジョセフ・クイン
ネットフリックスの人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でブレークしたジョセフ・クインが、6位にランクイン。シーズン4でヘビメタ好きな個性派キャラ、エディ・マンソン役を演じて話題になったクインは、東京コミコンで来日も果たして日本でも人気が急上昇しています。
■7位 ジェイダ・ピンケット・スミス
前代未聞のビンタ事件のきっかけとなったピンケット・スミスは、7位に名を連ねています。脱毛症を患っていることを公表していたピンケット・スミスを、ロックがからかったと感じたことが原因とされていますが、ロックは病気のことは知らなかったとも伝えられています。この一件でピンケット・スミスにも注目が集まり、過去の発言や番組などが検索されたようです。
■8位 エズラ・ミラー
映画「ジャスティス・リーグ」や「ファンタスティック・ビースト」シリーズなどで知られるエズラ・ミラーは、今年3月にハワイで治安びん乱とハラスメントで逮捕・起訴され、その後も複数の問題行動を起こしてネットを騒がせました。暴行や強盗などで複数回逮捕されるなどエスカレートするお騒がせぶりで、多くの注目を集めた結果のようです。
■9位 マイルズ・テラー
今年最大のヒット作となり、大きな話題になった映画「トップガン マーヴェリック」で、重要な役どころであるグースの息子ルースター役を好演したマイルズ・テラーは、9位にランクイン。トム・クルーズと共演した本作でブレークしたテラーは、今最も旬な俳優として注目の的です。
■10位 アシュレイ・ジャッド
ハリウッドの大物プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタイン受刑者から性的暴行を受けたことを告発して世界的な広がりとなったセクハラ撲滅運動#MeTooのきっかけを作ったアシュレイ・ジャッド。今年は、この事件を取材し、長年に渡る性犯罪を暴いた記者を描いた映画「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」に、本人役で出演して注目を集めました。また、母で歌手のナオミ・ジャレットさんが、自ら銃の引き金を引いて自殺するという悲しいニュースもありました。
【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)






