先日、ネットでちょっと気になる記事を見ました。香川照之(57)に関する女性週刊誌のもので、香川が近しい仲間に「テレビ復帰はもう諦めた。おれにはもう歌舞伎だけだ」と言ったというのです。
確かに、香川は昨年8月に銀座のホステスへの性加害が報道されて以降、情報番組のキャスターや出演予定だったドラマを降板し、出演していたCMも放送中止になるなど、テレビから姿を消してしまいました。一方、歌舞伎俳優市川中車としては昨年12月の市川團十郎白猿襲名興行で復帰し、今年も4月の歌舞伎座、5月は明治座の歌舞伎公演に出演しています。6月の歌舞伎座昼の部「傾城反魂香」では絵師又平役で主演し、女房おとく役のいとこ市川猿之助とともに夫婦愛の物語を演じる予定です。7月にも歌舞伎座昼の部「菊宴月白浪」に出演することが決まっています。
このような香川を取り巻く状況から、上記のような「テレビ復帰断念=歌舞伎に専念」という趣旨の発言をしたとの記事には信ぴょう性がありそうですが、実際はどうなのでしょうか。香川は24歳の時にNHK大河ドラマ「春日局」でデビューして以来、35年近くもドラマ、映画の世界で生きてきて、強烈な存在感を発揮してきました。一方、歌舞伎俳優としては46歳の時に「市川中車」を襲名してから、わずか11年しか経過していません。そんな香川が主戦場だったテレビを諦めるとは到底思えません。テレビ復帰への道のりはまだまだ厳しいのが現状でしょうが、まさに「どうする香川」です。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)




