乃木坂46のキャプテン秋元真夏(27)が、夏への意気込みを語ります。明日14日の大阪城ホール公演から、2年ぶりに「真夏の全国ツアー」がスタート。8月21日に結成10周年を控える、大切な夏です。キャプテンとして初めて臨むツアーで、「10年間の絆」も「新しい乃木坂」も届けます。【取材・構成=横山慧】

「真夏の全国ツアー2021」に向けて全力投球する乃木坂46秋元真夏(撮影・小沢裕)
「真夏の全国ツアー2021」に向けて全力投球する乃木坂46秋元真夏(撮影・小沢裕)

毎年恒例のツアーだが、昨年はコロナ禍で開催されなかった。「乃木坂人生で、ツアーがなくなるなんて考えたこともなかったです。去年できなかった分もちゃんと気持ちをぶつけたい。『真夏の』っていうタイトルがそもそも好きなので、ここで気合入れないと!」と笑った。「久々に見てくれる方々に、『やっぱ乃木坂いいね!』って思ってもらえるライブにしたいです」と力を込めた。

「去年は活動が落ち着いていたんですけど、今はツアーに向けて走りだしたので、バタバタと進んでいます。『夏だな~!』って感じの、バタバタ感です」

晴れ着姿で笑顔を見せる(2014年1月撮影)
晴れ着姿で笑顔を見せる(2014年1月撮影)

ツアー期間中の8月21日にはグループ結成10周年を迎える。今日13日をもって松村沙友理(28)が卒業し、1期生は残り7人となる。「昔は時間があると数人ずつのグループで話したりしていたんですけど、今は気付いたら1期生全員でしゃべっていることが多いです。びっくりするくらい丸い、和やかな雰囲気です」と説明。「誰かがちょっと『どっちがいいんだろう』って迷うと、すぐ誰かが意見をくれて、その子のためになろうって意識を感じます」。10年間で築いた信頼感は絶大だ。

自身初のソロ写真集を持って、「ずっきゅん」ポーズを決める秋元真夏(2017年3月撮影)
自身初のソロ写真集を持って、「ずっきゅん」ポーズを決める秋元真夏(2017年3月撮影)

後輩たちの成長も実感している。「3期生が、ちゃんと先輩になっているというか。リハ中も率先して提案してきてくれたりするし、乃木坂46としての意識も高いと思います」。特に梅澤美波(22)と久保史緒里(19)の名前をあげ「すごく頼っています。私が抜けちゃっているところを、それ以上にカバーしてくれるんです」と感謝した。

時間とともに、さらに距離も縮まった。「4期生の(田村)真佑ちゃんと(早川)聖来ちゃんとは最近よくしゃべります。2人からずっとイジられているんですよ」と笑った。矢久保美緒(18)については「個人的に、めっちゃいいなって思っていて。最初はダンスが苦手って言っていたんですけど、最近のライブを見ると、目線とかトークとか、すごく研究して勉強したんだろうなと感じるんです」と喜んだ。

思い思いのポーズを決める3人。左から秋元真夏、松村沙友理、若月佑美(2017年10月撮影)
思い思いのポーズを決める3人。左から秋元真夏、松村沙友理、若月佑美(2017年10月撮影)

19年9月のキャプテン就任から2年弱。「大変なこともありましたけど、人間的にすごく成長できる機会をもらえました」。キャプテンとして臨む初のツアーとなり「正直全部、緊張します」というが、「キャプテンが私で、意外だと思った方も多いと思うんですけど、受け入れてここまで見守ってくださったファンの方々への感謝と、恩返しをしたいです!」と意気込んだ。

「今回のツアーでは、先輩と後輩の関係性が見られるようなところもあると思います。メンバーの卒業もあって寂しい部分もあるけど、一方で新しい関係性も築かれていて。『新しい乃木坂』ができているよ、っていうところを見てほしいです!」

誰からも愛されるキャプテンのもと、先輩も後輩も着実に進化を続けている。今年の「真夏」も、歩みは止まらない。

神宮球場のグラウンドをバックに、さゆりんごポーズの松村沙友理(左)と、ズッキュンポーズをする秋元真夏(右)。中央はつば九郎(2018年5月撮影)
神宮球場のグラウンドをバックに、さゆりんごポーズの松村沙友理(左)と、ズッキュンポーズをする秋元真夏(右)。中央はつば九郎(2018年5月撮影)

◆秋元真夏(あきもと・まなつ)1993年(平5)8月20日生まれ、埼玉県出身。愛称「まなったん」「真夏さん」。必殺技の「ずっきゅん」でファンのハートを射止める。高校では料理部長だった。154センチ。血液型B。

乃木坂46のキャプテン秋元真夏(2020年3月撮影)
乃木坂46のキャプテン秋元真夏(2020年3月撮影)