雪組トップ朝美絢が8月14日、愛知・御園座で、主演ミュージカル「An American in Paris(パリのアメリカ人)」の初日を迎え、華麗な姿でファンを魅了している。

■役にちなんで

14日に迎えた御園座公演の開幕。幕開け終了後、副組長の透真かずきから、役にちなんで“名画伯”と紹介された朝美は「悪意を感じますが大丈夫ですか? “名画伯”朝美絢です」とユーモアを交えて返し、笑いを誘った。

同作は1951年公開のミュージカル映画をもとに、2014年にミュージカル化。15年にはブロードウェーでも上演され、トニー賞4部門を受賞した。今回、宝塚でも上演されることになり、潤色・日本語脚本は石田昌也氏、演出・上演台本は指田珠子氏が担当。朝美は「歌って踊って芝居して、たくさんのエンターテインメントが詰め込まれた『パリのアメリカ人』を宝塚バージョンとしてお届け出来ることをうれしく幸せに思います」と喜んだ。

舞台は1945年、第2次世界大戦終結後のパリ。朝美演じる米国の軍人ジェリーは画家として新たな人生を歩み出そうとし、ショーマン志望のアンリ(瀬央ゆりあ)と作曲家志望のアダム(縣千=あがた・せん)と出会い、意気投合。芸術を愛する者同士固い友情で結ばれていく。

■食べ尽くす

ある日、街角で一目ぼれたダンサー志望のリズ(音彩唯=ねいろ・ゆい)と運命的な再会を果たすが、アンリとアダムもまた、リズに思いを寄せていた。

朝美はリズに向ける愛情を情熱的かつコミカルに、また、アンリ、アダムとの友情に揺れ動く心のさまを繊細に演じた。フィナーレでは瀬央、縣らを従え、華麗なダンスで魅了した。

稽古では「戦後不安が立ちこめるなか、恋に敗れて、夢にまっすぐに情熱を絶やさず息抜いたキャラクターたちに励まされた」といい、「皆さんに役柄を通して、夢と希望をお届け出来るよう一丸となって公演していきます。真夏の名古屋を駆け抜けたいと思います、ついてきてください」と力強く語った。

■9月4日まで

また、カーテンコールでは「うなぎ、きしめん、手羽先などおいしい物が多いので情熱を持って食べ尽くしたい。すでにうなぎは2食食べました」と明かすなど、明るく楽しい話題に包まれた公演となった。

公演は9月4日まで。【阪口孝志】