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神シェフ集結!ラスベガス夢グルメ

神シェフ集結!ラスベガス夢グルメ

神シェフ競演!パワフルなフルコース晩餐会

 初日のハイライトは、チャリティー晩餐会「ディナー・オン・ザ・ストリップ」だ。ミシュラン三つ星で知られるフレンチの巨匠、ニューヨーク「ダニエル」のダニエル・ブールー氏や、米国で数々のテレビ番組を持つセレブシェフ、エメリル・ラガッセ氏、マンダリンオリエンタル総料理長デビッド・ワーリー氏ら5人のスターシェフが、前菜からデザートまで、約10種類のコース料理で競演した。

「ディナー・オン・ザ・ストリップ」の会場。
「ディナー・オン・ザ・ストリップ」の会場。テーブルセッティングが華やか

ベガス流ド派手空間にわくわく

 巨大カジノホテル、パラッツォ・リゾートホテル・カジノの中庭に作られた会場は、280の席が美しくテーブルセッティングされたおしゃれな空間が広がり、これから始まる最高峰ディナーへのわくわく感が高まる。カクテルライトの中、ステージでロックバンドが生演奏を披露したり、仮装パフォーマーが客席近くで踊ってくれたり。エンタメの都ラスベガスらしいキラキラの世界で、客席にカリスマモデルのタイラ・バンクスが普通にいたりする。「どんな料理が出てくるんだろう。楽しみだね」。はじめましてのお隣さん同士、すぐに話が弾むのもグルメイベントならではだ。

  • 「ディナー・オン・ザ・ストリップ」の会場/満員
  • 女性ソムリエ&ボトル
  • 仮装パフォーマー
  • バーカウンター

カニとシャンパンで宴スタート

 金色の専用グラスに高級シャンパン「モエ・エ・シャンドン」が注がれてディナーがスタート。前菜はレモンとオリーブオイルでさっぱり食べるプリプリのキングクラブ(タラバガニ)で、シュワシュワとさわやかな香りのモエシャンとよく合う。風が気持ちいいガーデン会場で、ごきげんな音楽と、三つ星シェフの料理、おいしいお酒。東京では味わえそうにない極上ぶりに、早くも夢心地。このイベント目当てに、全米、世界中から観光客がやってくるというのも納得だ。

 「東京から取材に来た」と伝えると、同じテーブルのお客さんたちが喜んでくれて「ラスベガスへようこそ」と盛大に乾杯してくれた。料理を撮影する手伝いをしてくれたり、ワインの説明をしてくれたり。とにかくにぎやかで、みんなで「ベガス・アンコルクド」を楽しもうという一体感が楽しい。テーブルには80センチくらいの細くて長~いバゲットが置かれていて、みんなでちぎりながら和気あいあいとシェアするのもアットホームだ。

大迫力にどのテーブルも沸いた「グリルド・カンバス」(エビのグリル)。
大迫力にどのテーブルも沸いた「グリルド・カンバス」(エビのグリル)。塩加減とスパイスが絶妙

ヒラメふわふわ、チキンほろほろ

 グラスは2つ。空いた方に、「DAOU」のロゼ、「RODNEY STRONG」の赤など、カリフォルニアワインの人気銘柄がじゃんじゃん注がれていく。次のお料理が来るペースも絶妙。冷たいものは冷たく、温かい焼き物は温かく。ベストな状態で280人の晩餐会を仕切る調理場の優秀さにも「世界最高峰」の確かさを感じる。

 ヒラメは抜群の塩加減で食感はふわふわ、鶏も最高の火加減で、スパイシーな味が染みて、ジューシーでやわらかい。どのメニューも、素材の持ち味を存分に感じることができる。スパイスで焼いた25センチくらいのド迫力エビをどっさり深鍋に盛りつけたり、ソーセージを盛り合わせた大皿を目の高さに飾ってみたりと、盛りつけも遊び心が満点だ。

 デザートはバニラとストロベリーの冷菓バシュラングラッセ。シャリシャリのストロベリーシャーベットと、香りのいいバニラアイスの食感がすてき。ホールのまま出てきたので、周囲の人たちとわいわい切っていくのも盛り上がった。

  • グリルド・アラスカンキングクラブ(タラバガニのグリル)/マイヤーレモンの付け合わせとカリフォルニア産エクストラバージンオリーブオイル
  • カクテル
  • ハム・ソーセージの盛り合わせ(子羊のタジン風テリーヌ、フォアグラとトリュフのパテ・グランドペールなど4種類)
  • ヒラメの春アスパラとアミガサタケ・ナージュ添え
  • ローストチキン
  • バニラとストロベリーのバシュラングラッセ(冷菓)

 イベント終了後も、モエシャンの金色グラスをおみやげに持ち帰る人や、記念写真を撮る人など、祭りの後の余韻も楽しい。イベントはチャリティーで、1人325ドル(約3万5000円)。スターシェフ競演、一流ワイナリー競演のぜいたくなひとときを満喫し、どの人も笑顔だった。

世界屈指のグルメ都市

 カジノのイメージが強いラスベガスだが、10数年前から、世界屈指のグルメ都市として急成長を続けている。大型カジノホテルが集客の目玉として世界中からスターシェフを集め始めたのが始まりだ。

 ラスベガスに本社を置く、総合型リゾート運営大手のひとつ、MGMリゾーツのデビッド・ゴンザレス氏は「特に美食の街としての成長はめざましい。世界最高峰シェフのジョエル・ロブション氏をはじめ、ベガスには現在、ミシュランで星を獲得しているスターシェフ13人の店があります。ひとつの都市にこれだけ集結しているのは、ラスベガス以外にない。ラスベガスに店を持つことが、セレブリティーシェフのステータスになっているのです」。

 今では年間約4200万人の観光客のうち、カジノ目的だけで来る人の割合は約10%。ほとんどが、グルメやショッピング、ショーなどのエンタメ目的なのだという。「TPOに合わせた旅行を楽しめる街で、ゴルフ場も40カ所以上あるんですよ」。そんなグルメ天国が誇る年に一度の食の大祭典が「ベガス・アンコルクド」なのだ。

シェフ集合写真
ベネチアンホテル前で記念撮影をする世界のスターシェフたち
10周年のロゴ入りケーキでイベントを祝う三つ星シェフ、ダニエル・ブールー氏
10周年のロゴ入りケーキでイベントを祝う三つ星シェフ、ダニエル・ブールー氏

 晩餐会に先立つオープニングイベントでは、ベネチアンホテル前にスターシェフが勢ぞろいする撮影会も行われた。10周年のエンブレムで飾られたケーキと、シャンパンで盛大にお祝い。ラスベガスの勢いを象徴する華やかな光景となった。

 次回は、輝かしい受賞歴を持つ世界50人以上のシェフ、バーテンダーが一堂に会して腕をふるう「ベガス・アンコルクド」最大の恒例イベント、「グランド・テイスティング」の模様をお伝えします。【梅田恵子】




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