女優土屋太鳳(20)が12日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「orange オレンジ」(橋本光二郎監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 この日朝にTBS系「王様のブランチ」に山崎賢人(21)と出演。そのまま劇場入りするなど、朝から多忙なスケジュールだった。座長としてこの日までPRに奔走してきた土屋は、「ずっと宣伝でバトンを持って走ってきて、皆さんが今日、受け取ってくれた。『orange』のバトンは届いたでしょうか?」と客席に呼び掛け、大きな拍手を浴びていた。

 10年後の自分から届いた手紙で、山崎賢演じる恋人の翔(かける)が死んでしまっていることを知った少女が、運命を変えていく姿を描いた青春ファンタジー。物語にかけて、この日のイベントでは、小道具として郵便ポストが用意された。中には、クランクイン前の7月に山崎賢と公開初日のお互いへ向けて書いていた手紙が入っており、お互いがもらった手紙を読み上げた。

 撮影で落ち込んでいた土屋は、食堂でめかぶとトマトをもらったという。「めかぶとトマトは魔法をかけてくれて、今日は元気になりました。どんな時も周りを気づかっている賢人君。共演させていただく中で、難しいところを乗り越える姿を何度も何度も見た」と、山崎の小さな心づかいに感謝し、ひたむきに演じる姿に感銘を受けたという内容だった。山崎からの手紙には「今度、焼き肉行こうね」と焼き肉デート? の誘いも書かれており、読み上げた土屋はうれしそうに笑顔を見せた。

 ポストにはもう1つ、サプライズな仕掛けがあった。撮影のオフショットなどが載った卒業アルバム風の冊子が、ポストの奥から出てきた。土屋は驚きのあまりマイクを落とし、壊してしまうハプニングも。それでも「楽しい企画を考えてくれたスタッフさんに感謝しています」と、感激していた。

 イベントを終えた一行は、舞台あいさつのため、物語の舞台にもなった長野・松本市へ向かった。土屋が「みんな、行くぞ~!」と元気よく声を上げると、山崎賢らも「おー!」とガッツポーズで応じていた。

 ほか竜星涼(22)山崎紘菜(21)桜田通(24)清水くるみ(21)橋本監督が登壇した。