国民的アイドルグループSMAPの解散が伝えられた13日、各方面に衝撃が走った。NHKを含む各局の報道番組や情報番組が大々的に報道した。ジャニーズ事務所もメンバーの独立問題について協議をしていることを認めた。また中居正広(43)稲垣吾郎(42)草なぎ剛(41)香取慎吾(38)の4人は独立を決意後、思い直して事務所にとどまろうとする動きも見せたが、事務所側は受け入れない姿勢をみせている。木村拓哉(43)は残留する意思を固めており、解散は避けられない事態となっている。

 日刊スポーツが伝えたSMAP解散報道を受けて、民放各局は13日早朝から各番組でこれを伝えただけでなく、NHKも正午のニュースで取り上げた。通信社も号外を配信。アジアを中心に海外でも報じられた。

 ジャニーズ事務所はこの日午後、報道各社に向けて文書を発表した。「一部報道機関により、SMAPの一部メンバーの独立問題と担当マネジャーの取締役辞任等に関する報道がなされました。この件について協議、交渉がなされている事実は存しますが、そのような状況下であるため、詳細についてのお問い合わせにはお答えできません」。中居、稲垣、草なぎ、香取の独立に向けた動きと、木村の残留を希望する意思について認めた上で、話し合いを続けていると公表した。この日、メンバーはオフで、取材に対応することはなかった。

 発端は、「育ての親」とされる女性チーフマネジャーが退社の意思を固めたことだった。中居ら4人は事務所への恩義も強く感じながらも、これに追随する形で独立を決意した。事務所側と面談もした末の結論だった。一方で、木村は当初から残留する意思を事務所側に伝えていた。

 ところが取材によると、昨年末までに独立を決意した4人も、周囲の話に耳を傾ける中で、思い直して事務所にとどまろうとする動きを見せた。関係者によると、退社するチーフマネジャーが、芸能界から離れる可能性もあるという。そうなると、SMAPを支えてきた人物だけに、4人がこれまでのような活動を続けていける保証はなくなってしまう。

 ある関係者によると、4人が残留を認めてもらうため、事務所側に直接謝罪する可能性もあるという。しかし、別の関係者は、事務所側はいったん独立の意思を示した4人の翻意を認めることはなく、受け入れるつもりもないようだと証言する。現在も協議は続いているとしているが、事務所側の結論に揺るぎはないとみられる。

 その動向が常に注目され、活躍ぶりが社会現象にもなったスーパーグループは今、確実に解散に向かっている。

※草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀