元ファンキーモンキーベイビーズのモン吉(36)がソロデビューすることが24日、分かった。3月9日に配信限定シングル「桜ユラユラ」を発売する。13年6月のファンモン解散後、充電期間を経て2年9カ月ぶりに表舞台に帰ってくる。

 ソロデビュー曲「桜ユラユラ」はモン吉が作詞、作曲を手掛けた。友との別れをつづったミディアムバラードだ。「春の別れとして友達が違う学校に行ってしまったことが一番印象に残っていたので、それを曲にできたらと」と話す。

 「時間ができたので、単純に休みたかった。単純な欲です」として設けた充電期間中に、アジアや南米、アフリカ、欧州など世界中を旅したが、音楽活動も続けていた。「J-POPは1年弱前から作り始めました。それより前に(ボーカルなしの)ダンスミュージックを、1人の時もあれば、地元の友達や兄弟と一緒に作ったりしました」。

 活動を再開した背景には昨年11月の長男誕生もあった。友人から「子供は親の背中を見て育つ」と言われた。「(音楽を)やらないとまずいかなと。お父さんはブラブラするものだと思われたらちょっと…。休めれば休みますけど、流れなんで。あとは奥さんにケツをたたかれたのもあります」と笑う。

 ファンモン解散後、ファンキー加藤(37)はすぐにソロデビューした。「焦りはまったくないです。ファンちゃん(ファンキー加藤)はファンちゃんで頑張って、いけるところまでいっちゃえ、と応援していました」。

 メンバーとは今も交流があり、ソロデビューにも反応があった。「ファンちゃんとはたまに電話します。曲を聴かせたら『いいじゃん』と言ってました」。実家の寺で僧侶をしているDJケミカル(33)とも週1回程度のペースで会っており「いいじゃないですかぁ」と喜んでくれたという。

 今後の活動の詳細は未定だが、思い描くプランはある。「いい曲さえ出来ればと、シンプルなところでやっています。いろいろな人と(音楽を)やりたい。例えば、さかなクン。ダンスミュージックに『ギョギョ!』という言葉を使ったらすごくハマリそう」とラブコールを送った。【近藤由美子】

 ◆モン吉 1979年(昭54)2月17日、東京都生まれ。04年にファンキー加藤、DJケミカルとファンキーモンキーベイビーズ結成。06年シングル「そのまんま東へ」でメジャーデビュー。NHK紅白歌合戦4回出場。13年6月の東京ドーム公演で解散。10年6月に幼なじみの一般女性と結婚。175センチ。