俳優遠藤憲一(54)が、CSヒストリーチャンネル「未来が生まれたとき~世界に誇る大衆文化の仕掛け人~」のナレーションを務めることが決まり、都内で15日、会見に出席した。

 俳優として大成する前は、ナレーションの仕事で食いつないだ時代があったという。「29歳のとき、シュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー)のカップヌードルのCMが最初のナレーションですね」。当時は月給8万円ほど。結婚して家賃10万円の家に引っ越したが、「(夫人が)結婚したとたん、仕事をやめちゃったんです。やべえじゃんと思ったときに、あるCM作家さんがずっとCMのナレーションの仕事で使ってくれた」と明かした。その後、映画「マトリックス」の国内プロモーションのナレーションなど、声の仕事が続々と入るようになったという。

 番組は漫画、ゲームと、日本が世界に誇る文化の始まりを掘り下げたドキュメンタリー風ドラマ番組。遠藤自身はどちらも深くはまったことはなく、「機械が苦手。いまだにスマホじゃなくてガラケーだし」と機械オンチぶりを明かした。それでも、役者として作品を世界に発信することには興味津々で、「海外作品に出たいというのではなく、日本発信の作品を、海外で『これおもしろい』って言われたい。向こうの言葉で『ナイス』とか言うのかな。そういう作品に出合いたい」と夢を語った。