フジテレビ系「世にも奇妙な物語’16春の特別編」(28日午後9時)の出演陣が19日、同局から発表された。

 西島秀俊主演「通いの軍隊」、窪田正孝主演「夢みる機械」、松重豊と高橋一生がW主演する「クイズのおっさん」の3本。

 西島の「通いの軍隊」は、筒井康隆原作のドラマ化。会社に通うように9時~5時だけ参加し戦争をしている世界を描く。12年ぶりの「奇妙」出演となる西島は「ブラックユーモアの作品なのですごく楽しみに現場に入りました。戦争がモチーフになっていますが、『世にも奇妙な物語』ならではの不思議な軽さとユーモアと、それとは真逆の不思議な重さを同時に持つ素晴らしい台本」と自信をみせる。

 窪田が主演する「夢みる機械」は、日本を代表するSF・伝奇漫画家諸星大二郎の名作。漫画家志望の青年が、言い争いを発端に母親が機械であることを知り、次々と驚きの事実に追い詰めれていく。「奇妙」初出演の窪田は、小さいころから家族で見ていた番組とあって喜びもひとしお。「いちばん喜んでくれたのは母です。母の夢をかなえることができて大変幸せに感じます」と話し「全力で立ち向かいました」。

 「クイズのおっさん」は、軽い気持ちでクイズ番組に出演したサラリーマンが、クイズを出題するなぞのおっさんに追いかけ回される奇妙な日々を描く。松重は「ファンタジーの人ではなくて、リアルなおっさんがこの仕事をしているということを演じようと思いました」。高橋は「突拍子もない話ではなく、現実とシームレスでつながっているような、不思議なコントラストがおもしろい」。松重とのW主演の日々を振り返り「松重さんがいなくなっちゃってさみしいです。それくらいクイズのおっさんが好きです」と話している。