芸能活動を休止している桜田淳子(58)が、40周年公演以来3年4カ月ぶりにステージに立つことが1月31日、分かった。4月に東京・銀座博品館劇場で開催される「スクリーン・ミュージックの宴」で、プロデューサーの増田久雄氏(70)との縁と、40周年公演のファンの好反応に背中を押されたという。

 芸能界を離れ、主婦、3児の母におさまっている桜田だが、当時約22年ぶりのステージとなった13年11月26日の40周年公演は忘れられない経験だったようだ。

 今回の出演については「お話があったときに、40周年の集いでファンの皆さんが喜んでくださったのを思い出し、『スクリーン・ミュージックの宴』のステージで歌ってみたい。そんな気持ちになり、お引き受けいたしました」と心境を明かした。4月7、8日に開催される公演のいずれかに出演。今回も一夜限りの登場となる。

 「スクリーン-」は映像をバックに、往年の映画音楽を生演奏と歌で再現する催し。これまで、別所哲也、新妻聖子ら実力派が出演してきた。今回もピアニスター・HIROSHIとバイオリニストの阿部磨知の演奏で、ルーマニア出身のオペラ歌手アマリア・ネクラシェらが歌うことが決まっている。

 桜田には特別コーナーが設けられる予定だ。映画音楽というくくりから、3年半前にも披露した「アニーよ銃をとれ」など、数曲を選曲中だ。

 桜田は増田氏プロデュースの映画「欽ちゃんのシネマジャック」(93年)に関わったことがあり、増田氏が関係者を通じて連絡を取ったところ、快諾した。92年に芸能活動を休業して以来、ステージに立つのは2度目という、貴重な姿になる。

 前回のステージで、桜田は当時高校生の娘とカラオケに行ったエピソードを明かしている。ステージのように声を張って歌う母に、娘は「恥ずかしいから2度と一緒に行かない」と言ったそうだ。往年の透明感のある声は健在のようだが、今回の公演に際し改めてボイストレーニングも行うという。

 ◆桜田淳子(さくらだ・じゅんこ)本名・東淳子。1958年(昭33)4月14日、秋田県生まれ。中2だった72年、オーディション番組「スター誕生!」では25社が獲得に名乗りを上げた。3枚目の「わたしの青い鳥」でレコード大賞最優秀新人賞。森昌子、山口百恵とともに花の中3トリオとして注目された。92年、統一教会(当時)の合同結婚式に参加して会社役員と結婚。翌年の映画「お引越し」への出演を最後に芸能活動を休止した。06年にエッセー集を出版。13年5月に所属事務所会長の葬儀に参列、ふっくらした姿が話題になったが、同11月の40周年公演ではスリムなスタイルで「追いかけてヨコハマ」「しあわせ芝居」など4曲を歌った。