女優野際陽子さん(享年81)が今月13日、肺腺がんのため、都内の病院で亡くなった。野際さんの長女で、女優の真瀬樹里(42)がコメントを発表した。

 野際さんは3年前の14年に、肺腺がんが発覚した。真瀬は「先月8日、肺炎を併発し入院してから1カ月強、一進一退を繰り返しながら必死に闘い抜きました」。3年の闘病の中では、仕事もしながら、2度の手術や抗がん剤治療を行っていた。「最期は、親族やスタッフに見守られ、抱きしめる私の腕の中で天国へ旅立ちました」と明かした。

 真瀬は「今まで母を応援してくださった皆様、お世話になった仕事の関係者の皆様、本当にありがとうございました。多くの人に愛される、役者としても一人の人間としても偉大な母だったと誇りに思っております。母と、母の遺した作品を、どうかこれからも忘れずに愛し続けていただけたらと存じます」とつづった。

 葬儀は密葬でこの日までに終えており、野際さん本人の意志で、お別れの会などを執り行う予定はないという。