フジテレビの女子アナの登竜門「パンシリーズ」が3年ぶりに復活。今年4月に入社した久慈暁子アナウンサー(22)が、史上最速の3カ月で起用される。3日から冠番組「クジパン」(月~金曜深夜1時25分、初回は同1時55分から)がスタートする。

 え~っ、社長が替わって、フジテレビも変わるんじゃないの? 亀山千広社長(61)から宮内正喜社長(73)になって、番組も大きく変わるんじゃないの…と、思ってしまったというのが正直なところだ。初収録では4代目の「カトパン」こと、フリーの加藤綾子アナウンサー(32)も参加。社長が替わっても、フジテレビの現場は変わらないという、信念を感じた(笑い)。

 実際、カトパン退社後のフジテレビの女子アナはピンチだ。いわゆる「大物」ではない若手芸人、おばたのお兄さん(29)との熱愛が発覚して株を上げた「ヤマサキパン」こと山崎夕貴アナウンサー(29)も、おばたの浮気が発覚して、同情を集める結果に。

 ならば、ここは久慈アナウンサーに期待しよう。だが、初回の収録ではカトパンに実力の違いをまざまざと見せつけられた感もあった。キャリア3カ月と、9年3カ月の違い。お台場の新人と、トップを張り続けてきた売れっ子の違いだ。久慈アナウンサーには、気負うことなく頑張ってほしい。

 でも、本当は、個人的には久慈アナと同期入社の海老原優香アナウンサー(23)に「パンシリーズ」を務めてほしかった。というわけで「パンシリーズ」と並ぶ人気シリーズ「アナ★バン」シリーズの4年ぶりの復活を期待しよう。

 カトパンと同期入社で、今やフジテレビの報道の顔となった椿原慶子アナ(31)も、新人時代は同番組でショートパンツにエンゼルハット姿の「慶子お姉さん」として、シュチュエーションプレーを演じていた。「優香お姉さん」の誕生を勝手に期待しよう。

 とは言っても「クジパン」も「優香お姉さん」も、亀山社長時代に言い尽くされてきた「過去の成功体験を追う」ことに変わりはない。記者個人としては、フジテレビの原点に返るべく「パンシリーズ」の新企画を温めていた。機会があったら、宮内社長にぜひ進言しようと思っていたのだが…。

 それはパンシリーズ初の男性アナの起用。入社2年目の藤井弘輝アナ(25)の起用だ。元チェッカーズの藤井フミヤ(54)の息子であれやこれや言われることもあるが「藤井ブランドに負けないように弘輝という名前を覚えてもらうように頑張る」という好青年だ。何よりも、モデルかホストと間違えるような最近のフジテレビ男性アナとはひと味違っているところが頼もしい。

 男性アナ初のパンシリーズ起用で「フジパン!」。初心に帰り、新社長とともに業績回復を目指すにはふさわしい番組名だと思っていたのだが(笑い)。