大阪府の松井一郎知事(53)と吉村洋文市長(42)が4日、大阪市内で、今年で7回目の「大阪マラソン」(11月26日)開催会見に出席し、今年は府と市の両トップがそろって、マラソンに挑戦することになった。

 フルマラソンへの参加が決まっている間寛平(67)ジミー大西(53)らと記者会見した松井知事と吉村市長。まず、白羽の矢が当てられたのは若い吉村市長だった。

 左鎖骨や肋骨(ろっこつ)を骨折し、復帰ランを目指す寛平が自らの話を終え、まじまじと吉村市長を見つめ「男前やな…」とほめ殺し。ここに松井知事が「皆さんに走ってもらうからには、市長も! ね! 男前やし、若いし、こないだ家も買うたし」と半ば悪のり気味にあおり、それでも渋る吉村市長に「僕も40代やったら走りますけど、大阪のすべては市長にたくしますから」と追い打ち。寛平らからも「走るの? 走れへんの?」と追い立てられ、吉村市長がフル参戦を決意した。

 「分かりました。フルマラソンは走ったことないですけど、挑戦します。頑張ります!」

 寛平もジミーもわき上がる中、松井知事は「そやね、言うた以上は(完走を)ね。政治家は公約(守る)のが大事やから」と満足そうにうなずいた。が、ここで終わらず、次は松井知事がターゲットになった。

 大阪府と大阪市といえば、かつては、二重行政の無駄な出費に「府と市をあわせて“ふし”あわせ(不幸せ)」とやゆされてきた。これを解消しようと、前大阪市長の橋下徹氏が府知事時代に「大阪都構想」を掲げ、市長へ鞍替え選に臨み、府知事選とのダブル選へ持ち込み、府知事候補には、懐刀の松井氏をたてた。

 結果、松井知事、橋下市長(当時)と「大阪維新の会」コンビの“大阪2トップ”が誕生し、行政の無駄解消に努めてきた。

 橋下氏は大阪都構想が住民投票で否決され、市政を信頼する吉村市長にたくして政界を退いた。

 そんな流れから、吉村市長が「これね、府市(一体となって)一緒にやってますんで、これは知事にも(マラソン出場を)やってもらわないと」と松井知事に迫り、松井知事は「いや、一緒に走ったら、争いになるからね、それがあかんねん」と応戦したものの、同意を得られず。

 ここで寛平が「8キロとか10キロぐらいなら、いけるんちゃう?」と提案し、松井知事は「分かった。ほな(8~10キロ想定の)チャレンジランにしましょ。チャレンジね!」。フルでこそないものの、松井知事も出場依頼を受諾。今年の大阪マラソンには知事、市長がそろって“出走”することが決まった。