週刊新潮の記事で名誉を傷つけられたとして、映画監督の伊藤秀裕氏が新潮社などに1100万円の損害賠償を求めた訴訟は、東京高裁(安浪亮介裁判長)で和解が成立したことが6日、関係者への取材で分かった。内容は明らかになっていないが、新潮社側が伊藤氏に一定の解決金を支払う内容とみられる。

 週刊新潮は2014年「『有名監督』詐欺の手口」と題した記事で、映画の制作費を出した男性が「約束をほごにされた」と話していると報じた。昨年12月の1審東京地裁判決は、詐欺行為は認められないとして385万円の支払いを命じ、双方が控訴していた。