アニメ映画「メアリと魔女の花」(米林宏昌監督)初日舞台あいさつが8日、東京・TOHOシネマズスカラ座で行われた。

 スタジオジブリを14年末に退社し、スタジオポノックを立ち上げた西村義明プロデューサーは、スタジオ名の発音が間違っていると明かした。ポノックはクロアチア語で「深夜0時」の意味で、新たな1日の意味を込めてつけられたが、同Pは「クロアチア語の呼び名だとポノッチだった。ジブリも間違っているので、いいかと」と言い、苦笑した。ジブリはイタリア語でサハラ砂漠に吹く熱風を意味するが、イタリア語での発音は「ギブリ」が正しい。

 「メアリと魔女の花」は、スタジオジブリで「借りぐらしのアリエッティ」(10年)、「思い出のマーニー」(14年)を手がけた米林宏昌監督(43)と、「思い出の-」をプロデュースした西村プロデューサーがタッグを組んだ「スタジオポノック」の第1作。2人は「思い出の-」の制作準備をしていた13年に、スタジオジブリが製作部門を解散すると聞かされたという。14年7月に「思い出の-」を公開し、同年末にスタジオジブリを退社し、15年4月にスタジオポノックを立ち上げた。

 西村Pは、製作を振り返り「思い出は…過酷過ぎて10キロやせた」と、新スタジオを立ち上げ、新作を製作したことで身を削ったと明かした。それを聞いた渡辺えり(62)が、思わず「10キロやせたの? うらやましい!」と言うと、大竹しのぶ(59)は「(スタジオに)えりちゃんを入れなきゃ!」と笑った。

 イベントには主演の杉咲花(19)、神木隆之介(24)、小日向文世(63)、佐藤二朗(48)も登壇した。【村上幸将】