宝塚歌劇団月組の蓮(れん)つかさが1日、兵庫・宝塚大劇場で、月組新人公演「All for One~ダルタニアンと太陽王~」で、初主演を務めた。7年目までが出演する新人公演で、蓮は最終7年目で初のセンターをゲット。

 最後のあいさつで、何度もかんでしまい、自己採点では減点。「あいさつでかんだのがマイナス。なので50点です」と照れながら、自己評価した。それでも大役を終えると、弾けるような笑みもこぼれた。

 「お客様の温かい気持ちをもらいました。真ん中に立つって、すごく責任のある場所だなと、あらためて感じました」

 今作は「三銃士」をテーマに、ダルタニアンの愛、勇気、仲間との友情を交え、進む活劇。月組新人メンバーも、合言葉を「オール・フォー・ワン」にして団結。稽古に励んできた。

 連は新人最長学年で、なおかつ主演の重責。「今日、本番で、銀橋(舞台前方)で歌い、お客様の拍手を受けて、温かい気持ちになり、気持ち良かった。同時に、(背後で演技する)みんなの勢いを背中で感じ、合い言葉(オール・フォー・ワン)を実感しました」と、手ごたえもつかんだ。

 今作の本公演は、10年目に入ったばかりの若きトップ珠城(たまき)りょうが、強くたくましい青年剣士ダルタニアンを好演。男役から転身したトップ娘役の愛希(まなき)れいかが、ルイ14世を演じる異色の配役になっている。

 トップ娘役が、秘密を抱えた国王役でヒロイン。新人公演でその難役に臨んだのは、3年目の結愛(ゆい)かれんだった。

 結愛は「初めての経験で、しかも男役もあって…。お客様の笑い声も拍手も、すべてに助けられ、幸せな気持ちになりました。反省ばかりですので、東京公演では、さらに幸せな気持ちになれるよう、頑張りたいです」と話した。

 東京宝塚劇場での新人公演は9月14日。