07年に乳がんの手術を受けたタレントの山田邦子(57)が、手術後もなかなか不安が消えないという“がんの正体”について語った。

 山田は14日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演。07年4月に出演した番組での検診をきっかけに乳がんが見つかった当時について「乳がんが3個もありましてね。だから全身になるのかと思って、10年前は慌てましたけど」と振り返った。

 10年の闘病を経て、現在は寛解したとのことだが、「がんって元気になっても『今日で終わり』っていうふうに行かないんですね。ずっといつまで経ってもせきが出たり熱が出たりすると、再発したのかしら? 転移したのかしら? っていう気持ちがずっと続くんですね。これががんの正体ですね。嫌になっちゃうの。ほかの病気だったら退院するとき『おめでとうございます。もう完治しましたよ』って言うじゃないですか。それが無いんですよ」と、再発の不安がなかなか消えないと語った。

 がん発覚後は食事にも気を使うようになったという山田だが、多忙を極めた人気絶頂期は暴飲暴食の毎日だったという。「命削るように働いたなって。お酒も飲みますし、お弁当も年間1000食くらい食べて働いてましたから。早朝食から深夜食まで入れるとそんなことだったんですよ。ありがたいけどパンチがありますよね。偏った食事だった。命を削ったなって思います」と反省。病気を経験し「バランス良くっていうことが一番いいんだなって。昔の人の食べ方、粗食ですね」と、食事に対する考え方が変わったと語った。