長男は小学3年生。物事を理解できる年齢になり、母親の仕事を理解してほしい気持ちも芽生えた。「吉本新喜劇ぐらいしか、見たことがないんですよ。『それが初舞台だね』と言っていたんですけど(笑い)。興味があれば、ぜひ見に来てほしいですね」。

 舞台出演まであと8カ月。準備について聞くと「まず本番でド集中するために、けいこを重ねたい。持久力、体力と心の筋肉を付けておきます」。初出演で初主演の重責を担う。「座長! とかヤダー。ハハハ」と照れながらも

 「みんなが気持ちよくできれば。プレッシャーを感じながらリュックに背負って、来年春は生きます」

と主演の自覚はある。さらに「初舞台はたまたま(意志が強くひたむきな)ロザリンド役でこの作品だから、後悔したくないです」と意気込んだ。

 東京公演後、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演。【近藤由美子】

 ◆板谷由夏(いたや・ゆか)1975年(昭50)6月22日、福岡県生まれ。モデルとして活躍後、99年映画「avec mon mari」に主演し、女優デビュー。連続ドラマはフジテレビ系「パーフェクトラブ!」「ファースト・クラス」放送中の「セシルのもくろみ」、映画は「運命じゃない人」「アウトレイジ」など多数。WOWOW「映画工房」でMCを務める。171センチ、血液型O。