広瀬すず(19)菅田将暉(24)が19日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで、声優を務めたアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の公開記念舞台あいさつに登壇した。

 原作は岩井俊二氏で、93年にドラマ化。花火大会の日に「かけおち」に走る中学生が、何度も同じ1日を繰り返す不思議な物語。昨年の大ヒットアニメ映画「君の名は。」の制作陣が携わっている。

 ヒロインなずなを演じた広瀬は「(ドラマ版のなずなは)みずみずしい中に色っぽさがあった」とし、「アニメになったなずなを見ずに声を当てたので、壊しちゃいけないって思いと、でも技術があるわけじゃないので、難しかったです」と振り返った。

 菅田は「中学生は人によっては声変わりが始まる。なるべく当時の自分を思い出しながらやりました。そのかいあってか、昨日地元の友達から連絡が来ました」と明かした。さらにその内容について、「『見に行ったよ、将暉のあの頃の感じを思い出したよ、このたび子どもが生まれました』って来て、えー!って。同級生で子ども生まれたの初めてだったから」と、旧友からの突然の報告に驚きを隠せない様子だった。

 映画は、菅田演じる典道が「もしも時間を戻せたら」と願うことから物語が動きだす。「時間を戻せたら」と思った出来事の話になると、菅田は「この前、でっかい浮輪をもらったんです」と話し出した。

 仲のいい俳優間宮祥太朗(24)らと自宅で浮輪を膨らませて遊んでいたというが、「浮輪の穴に入っていく遊びをやってたんですけど、浮輪壊れちゃった。あの遊びやらなきゃよかったなって、後悔しています」と話し、ファンの想像をかき立てていた。

 声優の宮野真守(34)も出席。広瀬と菅田について、「2人とももともと持っているものが輝いていた。普段のアニメとは違うリアリティーがあって、そういうものをおふたりに引き出してもらいました」と、声優専門ではない2人との共演を喜んだ。