北海道小樽市にある「石原裕次郎記念館」が31日に26年間の歴史に幕を下ろす。閉館を翌日に控えた30日、札幌市内で、舘ひろし(67)神田正輝(66)がトークショーを行った。

 2人は互いを「たーちゃん」「まさき」と呼び合い、笑いも交えながら、裕次郎さんの思い出を約1時間にわたって語った。

 裕次郎さんの魅力や学んだことを聞かれ、舘は「大きくて楽しい人。今でも勉強になるのは、人の悪口を決して言わないこと。悪口を言いそうになると『その話はやめようよ』と言ってましたね」、神田は「怒ったところを見たことがない。怒っていいことは、相手にとっても自分にとってもない。僕も嫌なことがあったらいなくなっちゃいます」。

 話題はファッションにも及んだ。神田が「石原さんはおしゃれだけど独創的。誰もまねできない。えりもカフスも20センチくらいある。他に着こなせないでしょ」と、裕次郎さんのセンスに驚嘆していた。

 トークショー冒頭で、2年前に急性心筋梗塞の手術を受け体力回復のためトレーニング中の渡哲也(75)がVTRでメッセージを寄せた。渡は「記念館は閉館の時を迎えますが、これからは皆さんの街へ出掛けていきたい」と、来年にも始まる全国巡回展について伝えた。