宮崎あおい、長沢まさみらを輩出したファッション誌「ピチレモン」の専属モデルを務めた志田彩良(18)が、映画「ひかりのたび」(16日公開、沢田サンダー監督)で長編映画初主演を果たした。

 素顔は屈託のない高3だが、これまでに出た短編映画はクセのある作品ばかり。今回も、ブローカーの父と2人で暮らす高校生役。父の仕事のいざこざが彼女の生活にも影を落とす。

 「『不動産ブローカー』を検索することから始めて、背景をノートに書き出しました。撮影までの2カ月間、監督にいろいろ教えていただき、役のこともずいぶんお話ししました」

 10代には珍しく、映画へのこだわりが強い。

 「モデルの仕事は、どうしても自分を良く見せようと思ってしまうところがありますが、映画は自分じゃないものになれる。自由というか楽しいです。映画好きです。『月とキャベツ』(96年、篠原哲雄監督)が一番好きです。ずっと映画に出続けられたらいいんですけど…」

 ◆志田彩良(しだ・さら)1999年(平11)7月28日、神奈川県生まれ。ファッション誌「ピチレモン」の専属モデルを経て、短編映画「サルビア」(14年)で女優デビュー。