松本幸四郎(75)主演の舞台「アマデウス」(東京・サンシャイン劇場)が2日昼の部で、上演回数450回を達成した。

 「アマデウス」は宮廷作曲家サリエーリと、天才作曲家モーツァルトの確執を描いた作品で、9代目幸四郎を襲名した直後の82年に初演された。

 以降、上演を重ね、モーツァルトは江守徹、市川染五郎、武田真治、今回のジャニーズWEST桐山照史と代わったが、サリエーリは幸四郎が演じ続けた。

 満員の観客の拍手の中、幸四郎は「皆様のお力で、この日を迎えることができました。そして何よりも、35年間、今日という450回目という、このサンシャイン劇場に足を運んでくださったお客様方のおかげでございます。本当にありがとうございます」と感無量の様子を見せた。

 共演の桐山らから花束で贈られると、「幸四郎という名前になってから初めてやった現代劇が『アマデウス』。35年たって、来年には新しい名前に変わりますので、幸四郎の名では最後の『アマデウス』を、お客様とともに迎えることができましたこと、うれしく思っております」とあいさつした。